介護職に限らず、ほぼどの業種にも当てはまることですが、給料に期待が持てるのは都会の方です。2018年のデータでは、介護職の年収ワースト3に入った都道府県は山形県、佐賀県、青森県で、最下位の青森県の平均年収は約270万円でした。逆に、介護職の年収トップ3に入った都道府県は神奈川県、山梨県、東京都で、東京都のみ平均年収が400万円を超えています。このように、基本的には都会の方が給料が高くなりやすいので、お金を稼ぐことを目的にするのであれば、地方に移住して働くのはあまり良い手ではありません。
もっとも、地方が絶対に駄目というわけではなく、地方は家賃が比較的安めで、生活費を抑えられるというメリットがあります。東京都などの都会で働く場合、給料には期待が持てますが、一方で家賃は高く、貯金がしやすいわけではありません。給料がやや控えめであっても、生活費を抑えられる地方の方が貯金をしやすいという考え方もあります。そのため、都会で介護職として働くか、地方で介護職として働くか迷っているのであれば、給料以外の部分を重視するのが良いでしょう。
都会の方が介護施設の数は多く、また公共交通機関が充実しているので、自動車を持っていなくても出勤は容易です。娯楽も都会の方が豊富なので、プライベートを充実させたいのであれば、都会で働きたいところです。地方は自動車必須の地域も多いものの、比較的落ち着いた雰囲気の中で働けるという大きなメリットがあります。